
Name of Parts
意外と知らないメガネのパーツ(部品)や部位の名前、総称をまとめています。中には呼び名が二つあり、どちらが正しい呼び名なのか分からものもあるかもしれません。古くから続いているメガネ店によっては独自の呼び名があったり、ブランドによってはオリジナルのパーツを仕様しており以下の名前に当てはまらないものもあるかもしれませんが、あくまでも基本情報として間違いございませんので、ご参考にされてください。
Name of Parts
意外と知らないメガネのパーツ(部品)や部位の名前、総称をまとめています。中には呼び名が二つあり、どちらが正しい呼び名なのか分からものもあるかもしれません。古くから続いているメガネ店によっては独自の呼び名があったり、ブランドによってはオリジナルのパーツを仕様しており以下の名前に当てはまらないものもあるかもしれませんが、あくまでも基本情報として間違いございませんので、ご参考にされてください。
1.リム レンズを囲む部分。メガネの顔と言えるほどリムシェイプ(デザイン)次第でメガネの印象が大きく変わります。
2.ブリッジ リムをつなぐ部分。ブリッジのデザインもメガネの印象を大きく変える為デザインする上でも着用時でも重要なポイント。
3.ヨロイ リムとテンプルを繋ぐポイントパーツ。智(ち)とも呼ばれる。メタルフレームの多くはヨロイのビスを外すことでリムが開きレンズの交換ができる。(リムにビス留めが付いているものもある)リムが開けないフレームは通称「はめ殺し」と呼ばれ、レンズの入れ替え時にメッキ剥がれやリムに傷が入ってしまうなどのリスクを伴う為、メガネ屋さんによっては加工を受け付けないお店もある。雑貨フレームによく見られる。
4.クリングス リムとノーズパッドを繋ぐポイントパーツ。クリングスの形状によって調整幅が大きく変わる。パッドアームとも呼ばれる。
5.ノーズパッド 鼻に当たるパッド状のパーツ。耳・鼻の3点でバランスをとるメガネにとってはとても重要なパーツで、メタルやプラスティック、シリコンなど多くの素材で作られている。特殊なものでなければ日本規格の汎用パーツとして大抵のメガネ屋さんで交換が可能。
6.丁番(ちょうばん) ヨロイとテンプルの接合部分。丁番は噛み合わせの数で分けられており、大きく分けて「3枚丁番」「5枚丁番」「7枚丁番」の三つに分かれる。「7枚丁番」は生産数が激減しているため希少価値が上がっている。接合部分のパーツ同士のあたりを合口(あいくち)と言い、この調整でテンプルの開き方が変わる為、日本の職人の多くは手作業で仕上げている。
7.テンプル 耳にかけるパーツ全体をテンプルまたはツルと呼ぶ。テンプルの曲げ方でかけ心地が大きく左右される。普通にかけているだけでも緩くなったり変形するので定期的にメンテナンスが必要。
【先セル】
テンプルエンド(テンプルの先)に被せるパーツ。別名モダンとも呼ばれる。近年ではメタル加工の製造技術が向上したことによって先セルを被せなくとも当たりが優しくかけ心地の良い形状のテンプルが増えている。
【クリングス詳細 #1】
「スネーク」その名の通り蛇の様にうねった形状のクリングス。このうねりがあることによって、引き伸ばしたり押し込んだり、手前に引き出したりなどの細かな調整が可能となり、ノーズパッドと鼻の接地面をフィットさせることができる。
「クラップオン」クリングスとノーズパッドの留め方の事。クラップオンはクリングスから出た二本の金具でノーズパッドを抱きこむ様に留める仕様。ヴィンテージやこだわりメガネによく見られる。
【クリングス詳細 #2】
「ストレート」上記のスネークとは対照的にまっすぐのシンプルなクリングス。調整可能幅はスネークに劣る為、インポートや、デザイン性を重視しているものでたまに見かける仕様。
「箱蝶(はこちょう)」クリングスとノーズパッドの留め方の事。ビスで留める箱蝶は一般的で、上で記載した汎用性のあるノーズパッドは大抵が箱蝶仕様。日本のメガネ職人が箱蝶と言うと大抵はスネークのクリングスの事を指す。
【貼蝶(はりちょう)】
一般的にアセテートやセルロイドなどのプラスティックフレームに使用されている。最近はメガネがファッションアイテムとして認知され、女性のプラスティックフレーム使用が増えた為プラスティックフレームでもクリングス仕様のものが多くなっている。購入後も貼蝶からクリングスに交換加工することが可能なので、ブリッジ幅が広く下がりやすいものはクリングスに交換して着用される方が多い。
【一山式(いちやましき)】
ブリッジがそのまま鼻に掛かるような形状になっており、クリングスやパッドなどは付いていない仕様。60年以上昔のメガネで採用されていた作りではあるが、ノーズパッドが苦手な方やシンプルなデザインを好まれる方に根強い人気があり有名ブランドでも採用さいる。
【ツーポイント】画像上
レンズに穴をあけビスなどで固定するメガネで、二点で止められる事が多い為、この様式のメガネは総称してツーポイントと呼ばれている。通称ツーポ
【バーポイント】画像下
ツーポイントのようにレンズに穴をあけて固定する様式だが、レンズ上部にあるバーのようなフレームにビスや留め具が溶接されており、それらでレンズを留めるようになっている。
【ツーブリッジ】
その名の通りブリッジが二本ある仕様。溶接技術が未熟だった50年代頃にフレームに強度を持たせるために作られたとされており。Ray Ban(レイバン)のアビエイタータイプが代表的モデルとされているが、A.O社(アメリカンオプティカル社)のKブリッジが先駆けと言われている。
【インナーセル】画像上
メタルフレームのリムとレンズの間にプラスティックの輪を噛ませてある。画像はゴールドフレームに黒のプラスティック。プラスティック素材がセルロイドしかなかった時代にプラ性のメガネの事を総称してセルフレームと読んでいたので、その名残でインナー「セル」と呼ばれている。
【七宝(しっぽう)】画像中
メタルフレームのリムの周りを七宝でコーティングしたもの。七宝の他にエナメルやパテントなどとも呼ばれる。画像はゴールドフレームに黒の七宝。
画像下はインナーセルも七宝もない状態のもの。
【ブロー】
眉毛のようなデザインのためブロー(眉毛)と呼ばれている。画像上のようにブリッジはメタルのものと、画像下のようにブリッジまでプラスティックのもの大きく二つに分けられる。
通称サーモントとも呼ばれているが、昔アメリカ軍のモント将校(Sir Mont)は眉が薄い事がコンプレックスで、部下たちに威厳を保つため凛々しい眉の様なデザインをA.O社に依頼して作られたのがこのサーモントと言われている。なので正式にはサーモントはA.O社のモデル名ということになり、現在ではブロスジャパン社の商標となっている。
【コンビネーション】
メタル素材とプラスティック素材を組み合わせて作られたメガネフレームの総称。画像のものはブリッジがメタルでどちらも同じ型になるが画像上はテンプルがプラスティック、画像下はメタルになっている。モデルによってはテンプルのみメタル素材のものもある。メタルとプラスティックのブローもコンビネーションに総称される。
【ナイロール】
レンズコバ(断面)に溝を堀り、ナイロンのワイヤーを通して固定するメガネ。「下半分縁がないやつ」とよく言われる。画像下はリム上部がナイロンワイヤーで固定している状態のものでアンダーリムと呼ばれてる。
【カシメ】
丁番の留め方で、ピンを打ち込んでカシメて留めているもの。メガネが高級品として代々受け継がれていた時代からの伝統的な仕様で、打ち直しが出来るため一生物としての意識が強いこだわりメガネに採用されている。
【埋め込み丁番】
丁番の留め方は大きく分けて「カシメ」と「埋め込み」の二つに分けられる。上記のカシメに比べて手間とコストがかからない為、大量生産のメガネに採用されている。たまにこだわりのメガネでもデザインの都合上やむを得ず埋め込み仕様になっているものもある。
【フラットレンズ】
その名の通りレンズにカーブが無い真っ平らなレンズ。アンティークのメガネにガラスのフラットレンズが入っていたり、80年代頃の割と年代の浅いヴィンテージメガネにも稀に見かける。現在では国内でも作成しているレンズメーカーがかなり少なく、こだわりのレンズと言える。こだわりのポイントとしてはレンズ面の反射で、等倍の反射のため角度によっては全面反射が起こる。その独特の反射がメガネマニア達を魅了する。
【フィッシュテイル】
テンプルエンドに施された魚の尾のようなカット。サーフボードのカッティングからインスパイアされたもので、メガネというサブカルチャーをサーフカルチャーのように何世代も受け継がれるものにしたいという思いが込められている。ポテトメガネ独自のデザインです。