良いメガネレンズとは?
- SHINICHIRO YAMAMOTO

- 2月22日
- 読了時間: 8分
更新日:2月23日

どうもヤマモトです。
メガネのレンズというものは見た目だけではお高いものかお安いものかが分からないもの。でしたが、約5年前にポテトでも大人気のSGコートレンズが出てからその価値観は変わりました。
まず、タイトルにもなっている良いメガネレンズとは何か?
これを考える基準として「生地」「設計」「コーティング」の3軸で見ていくと分かりやすいので、今回はこの3軸に絞って書いていきます。
生地の違い
昨今の基本となっているプラスティックレンズでお話は進めます。レンズの基材はそもそも少し黄ばんでいて完全透明ではないんです。
それに透明になる加工を施して透明度を上げていくそうなんですが、そもそも基材の段階で透明度が違うこともあるそうです。
ただ、何れにせよ透明度を上げる加工はするのですが、通常加工してもちゃんと透明にならずに日本基準の製品として出荷できないものが出てくるそうです。
これらの日本基準をクリアできなかったレンズはその後も同様の加工を繰り返し無理くり日本基準をクリアさせるようにするそうです。
そうして無理矢理通したレンズは、もちろんハイエンドラインには使用できないのですが、お安いレンズにはOKとのことらしく所謂リサイクルのような形でお安いレンズラインに回されます。
そうなると経年劣化で黄ばみやすいものも出てきたり。。。ということで簡単にいうと当たり外れが出てきます。
まぁ、だから目が悪くなるということもないですし「1年使ったらレンズは交換する」という方にはあまり気にならない話です。
設計の違い
まず、レンズの基本設計には「球面レンズ」「非球面レンズ」があり非球面レンズの中にも「外面非球面」「内面非球面」「両面非球面」があります。
まず、球面と非球面の特徴です。
1. 球面レンズ
古くからある標準的な設計。レンズの表面がボールのような一定のカーブを描いています。
メリット: 製造コストが安く、レンズの中央部で見ている分には非常にクリア。
デメリット: レンズの端(周辺部)にいくほど、物が歪んで見えたり、ぼやけたりしやすい(周辺収差)
見た目: 度数が強いと、目が小さく(近視)見えたり、逆に大きく(遠視)見えたりする「輪郭の入り込み」が目立ちやすい。
2. 非球面レンズ
中心から周辺にかけてカーブを緩やかに変化させ、歪みを補正した設計です。
メリット: レンズの周辺部までスッキリとした視界が広がる。また、球面レンズよりもレンズ自体を薄く、軽く仕上げることが可能。
デメリット: 球面レンズに比べて価格がやや高め。慣れるまで「像が平坦すぎる」と感じる人も稀にいる。
見た目: フラットな形状のため、目元の輪郭の歪みが抑えられ、自然な印象に見える。
比較表
球面レンズ | 非球面レンズ | |
視界(周辺部) | 歪みやボヤけが出やすい | 歪みが少なく自然 |
レンズの厚み | 厚くなりやすい | 薄く仕上げやすい |
装着時の見た目 | 目が小さく/大きく見えやすい | 自然な目の大きさを保ちやすい |
価格 | リーズナブル | 球面よりは高価 |
かなりざっくり言うと最初に世に登場したのが「球面レンズ」でその後に登場したのが「外面非球面」でその後「内面非球面」→「両面非球面」と続く感じです。
下記、非球面レンズのそれぞれの特徴です。
1. 外面非球面レンズ
レンズの表面(外側)を平らな設計にしたもの。
特徴: 一般的に「非球面レンズ」と言えばこれを指します。
メリット: 球面レンズに比べて薄く、周辺部の歪みが抑えられます。
デメリット: 度数が強くなると、レンズの内側(目側)で発生する歪みまでカバーしきれないことがあります。
2. 内面非球面レンズ
レンズの裏面(目側)を非球面設計にしたもの。
特徴: 視線が通る「目側の面」で歪みを補正するため、外面非球面よりもさらに視野が広く感じられます。
メリット: 特に乱視が強い方に有効。乱視特有のユレ・歪みを効率よく抑えられます。
デメリット: 外面非球面よりも価格が上がります。
3. 両面非球面レンズ
レンズの表面と裏面の両方に非球面設計を施した最高クラスの設計。
特徴: 外側で「薄さ」を追求し、内側で「見え方の良さ」を追求した、いわば「いいとこ取り」のレンズです。
メリット: 3つの中で最も薄い
レンズ周辺部の歪みが最小限で、メガネに慣れにくい方でも違和感が少ない。
目が小さく見える現象を最も抑えられる(見た目が自然)
デメリット: 製造工程が複雑なため、最も高価です。
おすすめの人 | 特徴を一言で | |
外面非球面 | 度数が比較的弱い〜中程度の方 | コスパ重視の定番 |
内面非球面 | 乱視が気になる、視野を広くしたい方 | 乱視に強い実力派 |
両面非球面 | 強度近視、最強度近視、見た目重視の方 | 薄さと見え方の最高峰 |
全てにおいて両面非球面が良いとは言い難いです。実際-6.00の僕も内面非球面を使っていますし、弱度の方が内面や両面非球面を使ったところであまり効果は感じられないと思います。そういった場合に関しては高いと思います。でも、強度で見た目を気にされる方には高くないと思います。
因みに、よく聞く1.6とか1.67とかの屈折率はまた別のお話になります。あれも薄さの違いになるのですが、一緒にお話しするとややこしくなっちゃうので今回はあくまでも球面の設計の違いだけに絞っています。
今後、また別の記事で書けたら書こうと思います。
コーティングの違い
コーティングと言えど、今や様々な種類があるので下記まとめておきます。
反射防止コート(ハードマルチコート)
特徴: レンズ表面のギラつきを抑え、光の透過率を高めます
キズ防止コート(ハードコート)
プラスチックレンズは本来柔らかいため、表面を硬い膜で保護します。
水やけ防止・撥水コート
水滴や脂汚れを弾きやすくし、拭き取りやすくします。
ブルーライトカット
デジタルデバイスから出る青色光を軽減します。
表面が青く反射するタイプ
帯電防止コート
静電気防止機能で空気中のホコリや花粉などがつきにくい。
メガネを頻繁に拭く人や、砂埃が多い環境にいる人。
耐熱コート
温度の変化によるレンズの膨張収縮を抑え、コーティング剥がれ(クラック)を防止する
レンズ基材自体が耐熱コート用の特別仕様のものが多い
防曇(くもり止め)コート
レンズ表面の水分を膜状に広げ、結露(くもり)を防ぎます。
専用のメンテナンス液が必要なタイプと、メンテナンス不要のタイプがあります。
キズ・汚れがつきやすい。
裏面UVカット
レンズの「裏面」で反射して目に入る紫外線までカットします。
表面だけでなく隙間から入る光もケアできるため、美白や眼病予防を意識する方に人気です。
上記を踏まえて、じゃあ最高のメガネにしたいんでコーティング全部載せでって物割れたあなた、実はコーティングにも相性があるのでそれぞれを組み合わせて自由にカスタムっていうのが難しいんです。
なのでレンズメーカー側で組み合わせを決めてセットの様な形で販売しています。
その中でもポテトメガネで1番人気のコーティングはSGコートと言ってUVカット・撥水・キズ防止・帯電防止・耐熱が入ったものになります。
しかもこれ、ただのコーティングてんこ盛りだけではなく、レンズの反射色も白色ベースに変えられるんです。
SGコートの白反射
ポテトではSGコートのことを通称白反射と呼んでいますが、この白がなぜ良いか?
元々コーティングが入ったレンズは全て反射の色が緑と紫が角度によってチラつく反射色だったんです。約30年前から良くも悪くも変わらずずっとそのままでした。
でもこれが、薄い色を入れた時にレンズ色を邪魔するんです。ずっとみんな気になっていたけどそーゆーもんだろう状態。
でも、ある年突如としてITOレンズというレンズメーカーが白く反射するレンズを発売しました。しかもレンズカラーが綺麗に出ますという謳い文句で。
それがSG(サングラス)コートなんです。
しかし、メーカーサイドはカラーレンズ用でしかもサングラスコートでSGコートなんで、正直そんなに売れてなかったっぽいです。
でも出会ってしまったんです。僕とSGコートが 笑
普段からヴィンテージメガネとはとあーだーこーだ考えている私山本、ヴィンテージフレームと一言に言っても、実はレンズの雰囲気って結構重要なんですよ。
あの日憧れた60年代であろうUSヴィンテージに入ったブラウンカラーのフラットガラスレンズ、もちろん当時はレンズコーティングなどというものはないのでレンズそのものの反射。
でも、昨今のプラスティックレンズの様なパキパキの反射ではなく、しっとりと美しく、きめ細やかな反射。
そうです、SGコートがまるでそのレンズの様に見えたんです。
速攻で自分用にブラウンカラーで作って、嬉しいもんだからお客様にも話してたら「それがいい!」って共感してくださって。
最初は小さな渦が、今ではポテトメガネの1番人気のコーティングになりました。
今はクリアレンズにSGコートを入れる方の方が多く、デフォルトとも言えるくらい当たり前のようなコーティングになっています。
しかもレンズによってはレンズカーブも浅くしたりが加算料金無しでできるので、もう最強です。
メンズでヴィンテージ系デザインのメガネフレームを選ばれる方は殆どがSGで低カーブの組み合わせです。
しかも、このセットで作られた方のリピート率が非常に高いので=満足度だと思っています。
正直、これまでのレンズって安いのも高いのも全部が緑紫マルチで、見た目で違いが分からなかったんですよね。でも、SGコートなら見た目から違う。そこも満足度の大きな要因だと思います。
まとめ
最後までお読み頂き有難うございます。
熱が入りすぎて最初の基材の話が薄れるくらい書いてしまいました。
ただ、設計もコーティングも人それぞれ合ったものがあるので、ご自身の一番大事なポイントを最優先すれば間違いないと思います。
参考になれば幸いです。



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