ものがダブって見えることの裏側
- SHINICHIRO YAMAMOTO

- 3 日前
- 読了時間: 6分
どうもヤマモトです。
いつも新しい音楽系ガジェットが出た時に拝見させて頂く瀬戸弘司さん。
このサムネがタイムラインにあったら流石にスルーは出来ません。はい、職業病です。
で、この動画で何が語られているかというと「両眼視」に関してです。
両眼視というのは普段皆さんが当たり前にしている両目で物を見るということです。
これ実はうまく出来ていない方っていうのが一定数いらっしゃって、ご本人でも無自覚の場合が多いです。
無自覚というか、普通はとても気付きにくいことなんです。気づいても言語化しにくく常に違和感があるわけでもないのでやり過ごしてしまうパターンが多いのだと思われます。
普段、左右の目を通して入った映像は脳によって処理されるんですが、右目から入った映像と左目から入った映像の位置感がずれている事があったりします。でも、ある程度のズレであれば脳が瞬時に修正して正常に見えているようにします。無意識に行われているので、自分もズレがあることなんて気づいていません。例えば緑内障が出て視野の欠けが出ても脳が修正してしまって自覚が遅れるなんてこともあると言われています。
脳って凄いんです。
脳って凄いんです。
2回繰り返すくらい凄いんです。
でも、疲れている時なんかふとズレが出たりします。ポテトのお客さんで多いのは運転時に「センターラインが二重に見える」「信号が二重に見える」でも常にじゃなくて、2時間以上運転してたり、夜になりやすいというパターン、正に脳が疲れている時なんかになんかに症状が出るわけです。
流石の脳も疲れた時は仕方ないです。一日中働き詰めですから。
で、肝心の動画は瀬戸さんにもそのズレが頻繁に出始めていろんな眼科さんに行ってもの上手く汲み取ってもらえず中々苦労して、最終的にはナイスな眼鏡屋さんがメガネでズレを抑えてくれたというお話です。
そう、ズレはメガネでプリズムレンズというものを使って調整することができるんです。そして、ポテトではもちろん行っております。
両眼視機能検査(リョウガンシ キノウ ケンサ)と言って、一般的な左右別々で行う視力検査を行なった後に、両目でのズレを確認して調整していく物です。
でも、これができるメガネ屋さんは限られているんですね。
「私メガネ歴長いけどそんな検査してもらったことない。。。」と思ったそこのあなた、
残念!出来ないメガネ屋さんに通っちゃってますね〜!という訳ではなくて、そもそも調整の必要がないのかもしれません。
このズレって結構皆さん調べるとあったりはするんですが、多くの場合は許容範囲内のズレで脳が修正しちゃってるんです。
プリズム調整が必要な方の場合、ズレが許容範囲を超えちゃっているかそもそも人間の基本オプションにない方向のズレが出ちゃっているパターンです。人間って右目は上を向いて、左目は下を向いてって出来ないですよね。あと寄り目はできてもその逆は出来ない。
そっち方向のズレだと脳の修正キャパがすぐ限界きちゃうので、メガネでプリズム調整する必要が出てきます。
で、これ最悪なのが、両眼視機能検査できないメガネ屋さんがよくやるパターンとして左右ともはっきり見えるようにしちゃうとズレもはっきり見えてしまうので、「はっきり見えるようにしちゃうと目がかえって疲れちゃうのであえて弱めにしときますね〜」とかあーだこーだ言って弱目の度数で作っちゃうことが往々にしてあります。安かろう悪かろうです。半医半商の商(商売)が買っちゃってるところにありがちです。
まぁ、視力検査の時間やレンズ価格を超タイトに決められてる時点でプリズム処方なんて無理な話ですけどね。タイトな時間内に無理やりやっても絶対良い事ないし。
それで中途半端に処方されたメガネで「そう言われたけどもっと見えるようにできないんですかね?」って来られる方のほとんどは両眼視機能検査を行ってプリズム処方すればしっかり見えるようにできます。
ぼやかしたままだとお客様の目にも良くないし、販売員の精神面にも良くないと思うんですが。まぁ、そうやって利益を上げてる会社って事です。
ただこれ、動画を見てても思うのが普段からズレに悩まされてる方でないと逆にクレームになっちゃうことがあるんですね。
なぜなら、プリズムを入れてズレ調整しても暫く脳は今まで通りの修正を行っちゃって、メガネと脳のダブル調整で逆にずれちゃうみたいなことも起こりうるので「この方がいいですから〜」的なお節介で入れちゃうとお客様から「言われたとうりにしたけど、どうも調子悪くて。。。」ということがあります。
もちろん医学的には、それでもお客様(患者様)のことを思ってしっかりなれるように頑張ってもらいましょう。という考え方もあると思いますが、お客さんはお客さんで日々の生活をしないといけないのでそんなん言ってられないですよね。
だからお節介処方は基本NG。余程、症状に悩まされている方にだけご提案(あくまでもご提案)というお店も多いと思います。ポテトもそうです。
あと、両眼視機能検査の検査自体は簡単なんです、でも大切なのは数値が出てもそれをどのくらい入れて処方するかです。そのままでも慣れないでしょうし少なすぎても見えにくいままだし。そこがとても難しいんです。
だから「弊社、両眼視機能検査やってます!脅威の実績!」なんて謳ってても、逆に怪しいところも正直あります。クレーム件数が少ないなんてのも、実際処方合わなくてセカンドオピニオンで別のメガネ屋さんに行ってて、もうあそこには2度と行かないってのでクレームきてないって可能性も十分有り得ますからね。リピーターが本当の実績です。
それくらい両眼視機能検査は商売的にじゃなく、もっと慎重に扱うべきものだと思います。
そして、これでとても重要なのは動画内でもあった脳外科等の診察をご提案することです。
メガネでズレなく見えるようにはできても、根本の治療はできないですからね。
神経系なので体内で何かしらの変化が起きていることは十分考えられます。正にうちの父(社長)が脳梗塞で倒れた際奇跡的に助かったんですが、その後病室でテレビを見ているとどうも二重に見えるので、メガネを縦にずらすとちょうどズレが治るポイントがある!ということでこれはプリズムだと言うことになり、すぐ叔父(亀田店長)に連絡。でもまだ術後すぐだったので視力検査なんて到底できないので、父の度数と何mmずらしたらちょうどズレが治るのかから計算しておおよそのプリズムで作ったメガネを持って来てもらったらバッチリ合ったとのことです。
そんな事もできちゃうんですよ、メガネ屋さんってかっこいいですね〜。まぁ、お客さんにそんな大体処方はダメですけどね。
あと、これは日本人男性に多いそうですが、プチ緑内障みたいな感じで急に視野がかけた感じがあったけど、1日で治ったからもう少し様子を観ようと自己判断したが、その後脳梗塞発症なんてことも多いらしいです。そのくらい目と脳は密接です。
長々書きましたが、ポテトメガネは両眼視機能検査やってますよ。しかもちゃんと適切に。と言いたかっただけです。
最後までお付き合い頂き有難うございました。





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